「35年間暮らした土地や、初めて自分たちで建てた、愛着のある家を離れるのが寂しくて。 「でも、いいと思う物件には、なかなか出合えなくて。 リビングから見たサンルーム。
この間も、佐島のタコを生きたまま買ってきて、さばいたりしてね。
昨日の夜、たまたま見たNHKの「趣味どきっ!」という番組で、こぐれひでこさんが紹介されていました。
69歳だけどバリバリ元気なイラストレーターさんです。
私は素敵なインテリアに囲まれて生活・・・とか憧れるけど、雑な性格なので「ていねいなくらし」は非現実的だと思っています。 相模湾に浮かぶ船や、沈む夕陽を眺めるのが、夫妻の楽しみ。 私に代わりまして夫・ TORU君からお礼を申し上げ ます。
12000年2月、「ごはん日記」が始まったとき、まさかこんなに長い期間、続けられるとは思っていませんでした。
引っ越し先は、同じ町内の「」というサイト。
処分しようとは全く思いませんでした」 観は瓦屋根の日本家屋風。
私たち、昔からあまり後先を考えないんですよ(笑)」 なんとも軽やかな決断。
これからも食欲旺盛に食べて飲んで暮らして行くつもりですので、ぜひとも新居の「こぐれひでこのごはん日記」をご訪問ください。
ひでこさんは、生き生きとそれぞれの店について話してくれた。
元は、すっきりとしたホテルライクな空間だったというが、キッチンのオープン棚や、リビングの本棚を新たに取り付けたほか、前の家でも愛用していたアンティークの家具や小物などを運び込み、こぐれさん夫妻らしい、にぎやかで温かな空間を作り上げた。 1階は徹さんの作業場のみで、LDK、寝室、バスルームなどの居住スペースは2階に揃っている。
11珍しい西洋野菜を作っている農場もあったりしてね。
「『こんな面白い野菜があるんだ』っていうような発見も多くて。
モデルの菊池亜希子さんがこぐれさんのお宅を訪問して、センスの良いお家、インテリア、雑貨、ごはんなど、こぐれさんの普段の生活を見せてもらっていました。
「ずっと暮らしてきた東京を離れるなんて、全然考えていなかった。
壁面にはひでこさん作の紙製ボトルも飾って、楽しい雰囲気に。
玄関を開けると、明るいサンルームの窓から、相模湾が広々と見渡せる。
すべての部屋が緩やかにつながっていて、動きやすそうな空間だ。
南に面したサンルームは全面ガラス張り。
生活する事で精一杯の毎日、もうちょっと見直したいと思いました。
「東京では、お店の人に魚をおろしてもらっていたけれど、今は自分たちでやります。
でもこぐれさんの暮らしのスタイルは、頑張りすぎていない感じがしてとても参考になりました。
1979年から、目黒区青葉台に暮らしてきたこぐれさん夫妻。
60代後半という年齢のせいもあったんでしょうね。
それからですね。
2年前、東京の家を売って移り住んだのは、海を見下ろす高台の傾斜地に立つ、2階建ての一軒家だ。
それに、坂道が多くてまわりにお店もない、これまでと全く違う環境でやっていけるか、自信もなかった。
主に夫の仕事ですけど(笑)。
とにかく、覚悟が決まらない感じでした」 最初の1年ほど、「いじいじしていた」という、ひでこさんの気持ちを変えたのは、三浦半島の恵まれた食材の数々だった。
感謝、感謝でございます。