大ちゃんが子猫ちゃんの時、私はよく子守唄を歌って寝かしつけたものでした。
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1日なにかと慌しくて、そしてなにかと心配ごとが多くても,温かくてずっしりと存在感のある大ちゃんを抱いて、彼が世にも嬉しそうなごろごろいう声を聞いていると最初は小さなひだまりが、だんだん大きくなってすこしずつ悩みが消えてゆくような気がするのです。
足取りはみだれず、ためらわず、木の間をぬい、やぶをとび、小川をひとはねし、おおきな川をかちわたり、ふかみはおよいで、あらゆるわざをらくらくと使いこなして道を矢のように走りました。
そして困った時、アスランお願いと叫ぶと、巨大なライオンが空を飛んできてくれるように感じませんか?「カスピアン王のつのぶえ」がまた映画化されると決まったらしいですが、楽しみですね。
人間界から、ピーターたち4人の人間の子、つまりアダムとイヴの子孫が、アスランと共に魔女の力をくだきますが、ナルニアの偉大な王であるライオン、アスランが子供達をその背中に乗せて野を駆ける描写はなかなか素敵です。
あなたがたはわたしの背中に乗らなければならないよ。
大ちゃんは独特のリズムで、しっぽを動かしすこしずつ目を閉じるのです。
」アスランはかがみ、子供達はその暖かい金色の背中に乗りました。
ではまた。 またナルニア国の話ですが、白い魔女がナルニアを永遠の冬にしてしまいます。
春が訪れる様子が生き生きと語られ、私達までスーザンやルーシーといっしょに春の野を、金色のたてがみのアスランの背につかまって駆け抜けるように感じませんか? ライオンはどんどんとばしました。
ブナのつづくおごそかな林、カシワのちらばる日の当たる草地、雪のように白く咲きこぼれるサクラの林、とどろいて落ちる滝、ハリエニシダのなだれる風のあらい斜面、ヒース生う山の肩、目がくらむほどけわしい山の背、そこをずんずんくだって、あらあらしい谷間、青い花々の咲く草野と、春たけなわのナルニアの国をわたっていったのです。
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